2年連続秋祭りが中止や縮小に どう継承?
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- Опубликовано: 25 янв 2025
- 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、各地で秋祭りなどが中止や規模の縮小に追い込まれています。2年連続で開催できない祭りもあり関係者は危機感を募らせています。
城下町、掛川市の仁藤町です。姿を現したのは掛川大祭で披露される「大獅子」の頭です。
<掛川市仁藤町 大井富行副区長>「中に丸太が入っていて3人で担いで、その衆を軸にしてあおる。ここにしかない、仁藤町にしかない、大獅子は。だからものすごい誇り」
掛川市の中心部では3年に1度、10月に掛川大祭が開催され2021年がその年です。仁藤町の「大獅子」は見どころのひとつで、巨大な頭と長さ25mもの母衣を百数十人で操ります。このほか各町の屋台の引き回しや長唄、手踊りなど市街地は祭り一色に染まります。しかし、2021年は新型コロナの影響で、神事は行うものの「大獅子」や屋台の引き回しなどは自粛となりました。
<掛川市仁藤町 杉山康司区長>「寂しいとしかいいようがない。本当に」
<掛川市仁藤町 大井富行副区長>「(大獅子は)普段やってくれている人でないとなかなかできない。力もいるし。(Q.間があくのは)よくない」
さらに危機感を抱いているのが子どもたちのお囃子の継承です。2020年の「小祭」も屋台の引き回しを自粛したため2年連続で子どもたちのお囃子の練習ができませんでした。
<掛川市仁藤町 杉山康司区長>「今後継承していくには、少し落ち着いたら太鼓の練習だけはやりたい」
同じく伝統文化の継承に危機感を覚えている地域があります。島田市で毎年9月に行われている「島田髷まつり」です。島田髷まつりは日本髪の代表的な髪形、島田髷を日本で最初に結ったと伝えられている島田市出身の遊女「虎御前」の供養感謝祭として80年以上前から行われています。しかし、新型コロナの影響で2年連続の中止を余儀なくされました。2021年は虎御前がまつられる島田市内の寺で保存会の有志が供養祭のみを行いました。会長の鈴木さんはまつりには髷結いの伝統技術を受け継ぐ意味もあると話します。
<島田髷まつり保存会 鈴木房雄会長>「日本髪を結う文化・技能も勉強できないまましぼんでしまうのではと危機感がある」
こうした中、島田市博物館では日本髪をテーマにした展示会が開かれています。会場には「くし」や「かんざし」などの髪飾りに加え、島田髷に関する展示も多くみられます。島田市の博物館だからこそ集められたものばかりです。
<島田市博物館 曳地真澄学芸員>「島田髷を伝承する熱い思いに心を打たれて博物館に寄贈されたものが多くある。地元と一緒に日本髪、島田髷、髪飾りの文化を伝えていきたい」
どうやって文化や伝統を継承していくのか。一日も早いコロナの収束を願いながら模索が続きます。
9月28日 SBSテレビ「ORANGE」放送
#オレンジ6